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副院長コラム

2017.03.16

肉眼の限界を超える

「歯の亀裂」




歯科医院には毎日痛みを持った方が多く来院されます。



その中で、歯医者泣かせの原因の一つに

「歯の亀裂」

があります。




なぜ歯医者泣かせかというと、

亀裂はレントゲンに写らないばかりか、肉眼で見えないことがほとんどで

診断が難しいからです。




例えば、この歯⬇︎⬇︎

スクリーンショット 2017-03-16 14.33.22.png

虫歯も歯周病もないこの歯には、

「リンガリングペイン」という回復不可能な神経のダメージを示唆する症状があり、

痛みを止めるためには神経を取る治療が必要でした。




肉眼的には何も異常がないように見えたこの歯ですが、

肉眼の10倍で確認すると⬇︎⬇︎

スクリーンショット 2017-03-16 14.34.09.png


こんな感じで見えてきます。

よくよく観察すると



スクリーンショット 2017-03-16 14.40.30.png


はっきりと亀裂を確認することができます。

肉眼を超えた世界は治療が確実にもなりますが、

何より診断の質が格段に向上します。



目に見えるようになることで、今まで原因が分からなかったものが

はっきりすることが多くなってきました。



病気の原因が分からないことほど不安な事はないと思います。

できるだけ早く原因を見つけれるように心がけています。

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