2016.12.08
診断をするということ
診断って難しいものです。
例えばお腹が痛くて内科に行ったとします。
原因は例えば、胃腸炎や胃潰瘍、胆石や消化器系のがんなどいろいろと考えられるでしょう。
内科のドクターはその中から、必要な検査をして、たったひとつの原因を確定させます。
痛み止めがあれば応急的に痛みを改善させますが、原因を取り除かない限り必ず腹痛は再発します。
歯医者でも同じです。
なぜ詰め物が外れたのか。
なぜ歯が折れたのか。
なぜ1本のみ歯がぐらつくのか。
原因を探し出さない限り、再発を繰り返します。
治療の繰り返しは歯を弱くしてしまい、何度目かにはついに歯を抜かなければならないほど弱ってしまいます。
原因を探し出すためにいろいろな検査をしていくわけですが、
その最大の手がかりは
患者さんからの言葉
です。
そしてそれと基本的な検査をベースに、いくつか原因の候補を列挙して、必要な追加の検査で原因を絞っていきます。
応急的な対応にならないように、診断には訓練が必要と思います。
毎月継続学習を開始して2年経ちます。
無駄な検査を省き、質とスピードを上げてより早く患者さんを治すために
来年も継続していきます。